用心棒




新宿コマ劇場まで「新宿コマ劇場錦秋特別企画 用心棒」を観に行ってきました。
これは昨秋梅田コマ劇場で上演されたものの再演で、平成十五年度文化庁 芸術祭参加作品としての凱旋上演のようです。


主なキャスト


一家の跡目相続で折り合いが付かず、親分の「清兵衛」と独立した一の子分「丑寅」が対峙しているところへ素浪人が通りかかる。 絹市も立つ賑やかな場所だと聞いていたのに空っ風しか吹いていない、居酒屋へ行き話を聞くと「この地獄を極楽に変えてやろう」とその素浪人は言い放った。

以下、まさに「時代劇」って感じで進みます(笑) 水戸黄門なんかに見られるような展開を思い描いていただければよいかと。

桑畑三十郎と名乗った素浪人は両方の勢力を弱らせるために直接対決するようにし向けるが、どこかへ出かけていた卯之助が戻り経済力を回復させるために手打ち(仲直り)の道筋を付ける。 描いていたシナリオに狂いが生じた事で三十郎は新たなシナリオを書き始めるが、詰めでミスを犯し丑寅に捕まってしまう。
桶重や権爺の助けを得て丑寅の管理下から逃げ出し、清兵衛の下へ逃げ込んだと丑寅に思わせる事に成功する。このため、清兵衛と丑寅は最後の決戦を開始する。
拳銃を持った卯之吉は強く、清兵衛一家は壊滅する、そこへ三十郎が登場し丑寅の一家と対決、これに勝利することでこの宿場に平穏が訪れる。


目を引くのはやはり「松平健」・「藤村俊二」・「永島敏行」でしょうか。
松平健は主役ですので、様々なシーンで決めてくれるのは当たり前ですが(汗)
オヒョイさんは、何というか独特の感じで(汗) 彼の周囲だけ流れが違います(笑) あれも存在感なんでしょうねぇ。
そして永島さんです、いやぁ格好良いです、うん。 プログラムの写真より若く格好良く見えました、もっと若手がやっているんだと思ってました、プログラム観るまで(・・;)


神矢さんの「おゆり」は丑寅の妾です。 元々おゆりの家だった建物を別宅として丑寅が所有し住まわせています。
話の展開からすると丑寅が懸想し、博打などしたことがなく蚕農家として真面目に働いていた亭主をバクチ世界に引きずり込み、大きな借金を作らせて自宅と妻を担保としたようです。 亭主は原因は不明ですが死んでしまったようで、一人息子は別の人間に育てさせています。